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北海道で家を建てる時、暖房・給湯用熱源はどう選ぶ?

2021.08.20家づくりのヒント

東京オリンピックも終わり、夏の暑さも落ち着く

お盆前、北海道は猛暑で毎日寝苦しい夜が続きましたね。また、札幌でも東京オリンピックの熱戦が繰り広げられました。男子マラソンでは、大迫選手の頑張りをテレビで応援していた人も多いかと思います。

札幌ではマラソンが開かれました

それがお盆になってから急に涼しくなり、日によっては肌寒いほどでした。つい先日も、道北で最低気温が一ケタになったことが全国ニュースになったぐらいです。

お盆が明けると、北海道では「さあ!」と言わんばかりにストーブや冬タイヤのテレビCMが始まっています。「あと2ヵ月もしたら雪降るんだな~」と冬支度のことが頭をよぎります。

灯油FFストーブ

ストーブといえば暖房ですが、これから新築する家の暖房を電気、ガス、灯油のどれにするのか(業界用語では熱源選びと言います)というのは、みなさん悩みのタネです。暖房の熱源をどれにするか決まれば、給湯を電気、ガス、灯油のどれにするのかも決まってくるケースが多いようです。

3つのうち、どれがいい?頭悩ませる熱源選び

「アパートでは灯油ストーブだったけど、新築する家ではガスが安いって言うからそうしようか?」とか、「オール電化ってほんとに高いの?」など、これから家を建てられる方は冬の暖房費が安く済むにはどうしたらいいかということが心配になっています。

 

熱源の主流は灯油から電気、そしてガスへ

暖房の熱源別シェアの変遷(北海道住宅新聞社調べ)

業界専門紙の北海道住宅新聞が毎年住宅会社へ行っているアンケートによると、北海道で暖房の熱源は20年ほど前は灯油が主流で9割以上もありました。それからオール電化が普及して電気暖房の比率が過半数まで増え、一気に逆転します。ところが、東日本大震災で原子力発電所が一斉に止まったことから電気料金が何回か値上げされました。そこでガスが増え、現在は3分の2がガスを占めています。

給湯の熱源別シェアの変遷(北海道住宅新聞社調べ)

このように、何を選ぶかは時代とともに変わっていますが、住宅会社は選ぶ決め手を過半数が「ランニングコスト」と答えています。つまり、その時代で一番お得と思える熱源を選んでいるのです。しかし、この先何十年も確実にお得だと予想できる熱源は誰にもわかりません。東日本大震災の前に、原子力発電所が止まって電気料金が高くなることなんて誰が想像できたでしょうか?

エコジョーズ(ガス)はパネル暖房や床暖房で使われる

一方で、暖房は熱源選びのほかに「暖房方式選び」も重要です。パネルヒーター、床暖房、エアコンのような温風暖房、換気暖房、などいろいろあります。暖房方式に関して言えば、ここ20年以上「パネルヒーター」方式が主流です。暖房設備工事店はこのやり方に精通していますし、工事費も比較的安いのが特徴です。このパネルヒーター方式を採用しておけば、ボイラーを替えるだけで違う熱源に対応できます。

性能や使い勝手の向上が著しい寒冷地仕様エアコン

エアコンは性能向上に伴い、冬の電気代が抑えられるようになり、しかも-25℃の厳しい寒さでも暖房できるようになった「寒冷地仕様」エアコンが増えています。

 

暖房選びは、熱源選びが大事なのではなく、暖房方式も含めてトータルで考えた方が良いと思います。主流のパネルヒーター方式、1台で冷房・暖房両方できて導入コストが比較的安価な寒冷地仕様のエアコン、道内でも徐々に増えつつある床暖房方式など、それぞれ快適性や採用する上での注意点も違います。詳しいことは、北海道SHS会の会員工務店にお聞き下さい。SHS工法は、「断熱、気密、暖房、換気」をトータルで研究し、高いレベルでまとめた道内でも有数の「トータルハウジングシステム」。しっかりしたノウハウがありますのでご安心ください。