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株式会社 熊谷工務店

 

苦労して棟梁になり、資格も取得

株式会社熊谷工務店は、1990年に設立した弟子屈町の工務店。仕事は町内だけでなく、近隣の標茶町、中標津町、別海町など半径1時間以内ならどこでも行きます。熊谷和則社長は、青森県出身。15歳で親戚が経営する工務店を頼って弟子屈町に一人でやってきました。その工務店で昼間は大工修行、夜は定時制高校に通いながら一人前の大工となりました。

建物の精度やできばえを左右する墨付けを任されるなど、順調に大工仕事をこなしていった熊谷社長。23歳の時に他の工務店から「棟梁が足りない」と頼まれて出向。役割を果たして1年で弟子屈に戻ってきました。その後は、別の建築会社で働いていましたが、経営の近代化が遅れており、資金繰りに困って給料の遅配など問題も多くありました。

K邸外観

K邸外観

 

結婚した頃から、「生活の安定も考えると自分で仕事を直接取ってきた方が良いのではないか」と考え、30代になって独立。とはいえ、最初は従業員もなく1人親方として始めたため、建材店との取引にも苦労したと言います。誠実に仕事をこなしていった結果、信用も出てきて順調に仕事できるようになりました。

その後、仕事を受注する要件として2級建築士や1級施工管理技士の資格が必要になり、一念発起して釧路まで学校に通って勉強。1年で無事資格を取得しました。「子どもも生まれたばかりで大変な時期だったが、妻に頭を下げて仕事を休んで勉強させてもらった」と熊谷社長。釧路まで車で往復する道中、公式を口で何度も唱えながら暗記したり、模擬試験で間違った箇所を家のあちこちに貼ることで「自分がどこで間違えやすいか」という傾向を把握するなど、必死で勉強しました。

会社も株式会社として法人化。従業員も雇って規模を拡大しました。

 

住宅新築から倉庫・畜舎や鉄骨造の建物まで

車いす用スロープ

K邸は車いすのお父様が快適に暮らせるよう、玄関にスロープをつけた

 

今では住宅新築を手がけるほか、住宅リフォームや公営住宅の建設や修繕、一般建築として倉庫や畜舎などの建築も手がけています。木造だけでなく、鉄骨造もこなします。町の工務店として、細かな仕事から大きな仕事まで手がけています。

K邸玄関ホール

K邸玄関ホール。靴の脱ぎ履きがしやすい折りたたみイスやシューズクローゼットが便利

 

熊谷社長は、良いと思ったことは積極的に取り入れます。墨付けの必要が無い、製材工場で加工された木材「プレカット材」を30年前から取り入れました。しかしそのできあがりは常に厳しくチェック。「今回納品された材料ではダメだ」と全品返品したことも。

リビングの写真

K邸リビング。トリプルガラス入りサッシなど断熱性に配慮。人が集まるので和室とつながって使える

 

SHS工法を取り入れたのも、熊谷社長の断熱・気密に対する厳しい考え方からでした。当初は別メーカーのパネル工法を取り入れていましたが、断熱施工時に「繊維系の断熱材はチクチクして不快。大工が嫌がる仕事をやらせたくない」と、別の工法を模索していました。「魔法瓶のように柱の外側から板状の断熱材でくるむSHS工法は断熱上の弱点がなくなり、その原理からしても優れている」と、十数年前に導入。「これはいいもんだ」と、以降はSHS工法を標準仕様としました。

収納部分の写真

K邸造作収納。施主の要望に応えた

 

「SHS工法は、ほかの住宅に比べると少し価格が高くなるかもしれない。でも、長い目で見れば光熱費は安くなり、耐久性も高いので建てて後悔しないはず。安かろう悪かろうの家を建てる時代ではない」と言います。

書斎コーナーの写真

K邸書斎コーナー。壁にある有孔ボードが便利

 

熊谷社長は、「今後は50年暮らし、育ててもらった弟子屈町に恩返しをしたい」と考えています。

 

会社名
株式会社 熊谷工務店
代表
熊谷和則
従業員数
3名
住所
〒 088-3214
北海道川上郡弟子屈町高栄4丁目4-28
電話番号
015-482-1941
FAX番号
015-482-5225
営業時間
8:00~17:30  定休日 日・祝日、第2・第4土曜日
E-mail
ホームページ
施工エリア
弟子屈町、別海町、標茶町、中標津町など車で1時間圏内