株式会社 丸三ホクシン建設
大工の地位向上と後進育成に励む
昭和49年創業、石狩市の工務店「株式会社丸三ホクシン建設」は、15人の大工を擁する技能者集団です。「手づくりの家をお客様に」をモットーに、設計スタッフと大工をはじめとする職人さんがオーナーの夢を反映した良い家づくり、職人として誇りある仕事を続けています。
近年、効率化や省力化、コストダウンを目的に、住宅建築の多くが工場で機械加工されたプレカット木材を使うことが増えた一方で、大工を志す若者が減り、職業訓練校も定員割れするなど、大工は人手不足の問題が深刻化しています。
首藤社長はこうした状況を解決するためには、大工という職業の魅力を高め、やりがいを作らなければと考えました。墨付けや加工ができ、構造が理解でき、家一軒を建てられる腕の良い大工の育成を決意します。
首藤社長はまず、日によって違う住宅会社の現場で働き、仕事のない日もあるなど、身分が安定していなかった大工を通年雇用し、月給制にして大工の身分保証を確立しました。健康保険、社会保険、退職金も完備し、安心して働ける環境を整えたのです。
オーナーとの打ち合わせに棟梁が参加したり、オーナーの思いを直接聞いて家づくりに反映できる大工を育てています。
また、こうした取り組みを知り、多くの若手大工が丸三ホクシンに集まっています。
木の質感を生かした丁寧な家づくり
外装に板材を用いたり、内装には、床や窓枠にも無垢の木を使うなど、木の質感や風合いを生かした住宅づくりが得意です。
(左)オーナーと共通した思いは、年月を重ねるほど風合いが良くなるものを選ぶことでした(右)古民家の風合いが好きなオーナー宅の板張りの外装
インテリア性の高い洗面化粧台や、手持ちの調理器具に合わせたキッチン収納など、使い勝手や要望に合わせ、すべて大工さんがてづくりしています
省エネと光熱費低減に社長自ら実証住宅を建てる
丸三ホクシン建設は、北海道の冬を快適に暖かく過ごすため、先代社長時代から、暖かい家づくりへの思いは強く、高断熱高気密住宅に取り組んできました。
現在の首藤一弘社長になってから、さらに住宅の断熱・気密性能の強化に取り組み、家全体を外側からスッポリと高性能断熱材で包むSHS工法を採用し、標準仕様としました。
SHS工法の採用により、光熱費の削減や室温の均一化などの改善はもちろんですが、吹き抜けなど開放的な間取りを実現しやすくなったことも大きなメリットになっています。
建てた後の性能の検証として、全棟気密測定を実施。相当隙間面積(C値)が0.5cm2/m2を超えることのない、高い技術水準を保っています。
太陽光発電と地中熱ヒートポンプを装備した社長宅を実験棟として、実際に暮らしながら光熱費ゼロの検証を続けています。このように、常に新しい挑戦や検証を欠かさないことが、住宅の質を高めていくために必要なことだと考え実践しています。
丸三ホクシンの家づくりが体感できる常設モデルハウス公開中
丸三ホクシン建設は2016年春に、社屋の向かいに常設のモデルハウスをオープンさせました。自然素材をふんだんに使い、大工の技を駆使し、省エネ、創エネのアイデアも盛り込みました。
同社が採用している木材や壁材をはじめ、キッチン・暖房などの設備機器、オリジナルの造作家具などを実際に見ることができます。(見学希望の際は電話にて問合せを)
- 会社名
- 株式会社 丸三ホクシン建設
- 代表
- 首藤 一弘
- 従業員数
- 2級設計士2名、事務スタッフ5名、大工15名
- 住所
- 〒 061-3204
石狩市花川南4条2丁目101
- 電話番号
- 0133-73-0714
- FAX番号
- 0133-73-9418
- 営業時間
- 営業時間 8時~17時
日曜・祝日休み
- お問い合わせはこちら
- ホームページ
- https://www.hokushin-k.jp/
- 施工エリア
- 道央圏