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2024年北海道SHS会全道大会 開催しました~輻射暖房と耐震のポイント学ぶ

2024.11.20イベント 活動報告

北海道SHS会の2024年全道大会を10月30日に開催し、同会会員約50名が参加しました。

北広島市にあるピーエス㈱の工場をバスで訪問。ピーエス㈱の取り組みや製品の採用事例などを学びました。

左)全道大会で挨拶する荒田淳一北日本営業部部長

右)J建築システム㈱社長の手塚純一氏に「2025 年対策 地震国:注目の耐震化と4号特例」と題しご講演いただきました。

北海道住宅新聞11月15日号の記事を転載します。

高性能断熱材・スタイロフォームによる外張り断熱工法の普及を推進している北海道SHS会(首藤一弘会長、㈱丸三ホクシン建設社長)では、去る10 月30 日に全道大会を開催。道内各地から住宅会社を中心に約50 名が参加した。

全道大会では、最初に北広島市にあるピーエス㈱の工場をバスで訪問。約50 年前に社員が工場周辺に苗木2万本を植樹しており、現在はその間伐材で薪ボイラーを稼働させて化石燃料の使用削減につなげていることや、1972 年の札幌オリンピックで五輪村に納品されたラジエーターが、約50 年経った今でも稼働しており、新千歳空港やエスコンフィールドなどでも採用実績があることなどを説明。

その後、同社の担当者がプランニング上のポイント・アイデアとして①輻射熱による暖房を行う高断熱・高気密住宅では、窓下に小さなラジエーターを設置しダウンドラフトを止めることで、室温を20℃に下げても寒さを感じない環境になり省エネにもなる②吹き抜け2階部分の転落防止用手すりは、ラジエーターで代用すればコストを抑えられる③同社のラジエーターは56 色のバリエーションがあり、1棟あたり2色までクリア塗装やツヤゼロなど特別な色の要望にも追加料金不要で応えられ、海外製品に比べても価格競争力がある―ということなどを説明した。

続いて札幌市内で研修会が行われ、J建築システム㈱社長の手塚純一氏が「2025 年対策 地震国:注目の耐震化と4号特例」と題して講演。

手塚氏は、阪神・淡路大震災で住宅や車庫の南面の大開口が先に壊れ建物がねじれるようにゆがんだケースが多かったこと、北海道のような積雪寒冷地の住宅では、冬季の積雪荷重が屋根面積60㎡で18t もあることなど挙げ、そのような状況を考えると安全性を担保するためには構造計算が欠かせないことを強調。来年4月の4号特例見直しを前に、同社への構造計算の依頼も増えてきていることを明かした。

このほか手塚氏は、4号特例見直しについて学ぶことができ、構造計算のスキルも身につけられる『jjj-School』(ジェイ・ジェイ・ジェイ・スクール)や、開口部を耐力壁化できるL型・門型フレーム『J- 耐震開口フレーム』など、法改正への対応と安心・安全な住まいの提供に役立つサービス・製品についても紹介した。