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シロアリより黒アリが困る!?

2021.07.12暮らし方 お知らせ

害はないのに嫌われる黒アリ

なぜか嫌われ者の黒アリ

北海道にシロアリがいる話は以前に書きましたが、北海道で頭を悩ませるアリは、シロアリよりもトビイロケアリと呼ばれる、どこにでもいる黒アリが多いです。だいたい6月から8月にかけて行動が活発になり、室内に侵入してくることも多くなります。

室内に出てくる黒アリの退治は、そう難しくなく、ホームセンターや薬局などで販売されている家庭用殺虫剤を使えばOK。巣ごと駆除するなら、アリの巣専用の殺虫剤もあります。基礎断熱材に巣を作る例もありますが、専門家によれば、断熱性能が低下するまでの被害には至らないそうです。

ただ、問題は住宅に対する被害ではありません。黒アリは、人に対する害も特にありません。ただ、住まい手にしてみれば、どこから何匹くらい室内に入ってきているのか、かまれたりはしないか、食べ物にたかったりしないかなど、小さな虫=黒アリに対する嫌悪感から大きな不安につながりかねません。

特に問題なのは、新築したばかりの高気密を売りにする高性能住宅。気密性が高い住宅なのに黒アリが入ってくることに納得できないユーザーがいます。「ホントに高気密なの?」と思う人もいます。

高気密住宅でもドアの開閉などをきっかけに室内に侵入する場合があります。高気密住宅と言えども隙間はゼロというわけではなく、小さいアリや虫が侵入する可能性はあります。

 

駆除方法は難しくない

解決策としては、殺虫剤による駆除や、侵入する原因・経路の特定などに加え、1.床下空間などにアリが侵入していないか、定期的に点検を実施してもらう 2.専門業者による駆除―などの対応を住宅会社に求めるのも手です。

黒アリが侵入しやすい経路

札幌や旭川などで施工している基礎工事業者の話では、黒アリの侵入経路として、1.布基礎と防湿コンクリート(捨てコン)との取り合い部分 2.基礎天端と土台の間―の2箇所が多いと言います。建物に対策を施すとしたら、まずこれらの部分を密閉することが必要になるそうです。

黒アリの侵入経路をコーキング(コンクリートの隅の白くはみ出たもの)で塞いだ住宅

布基礎と防湿コンクリートとの取り合いについては、コーキングで密閉する方法があります。黒アリ以外にも、わらじ虫など不快害虫全般の侵入防止を考えて対策した工務店があり、対策後は虫の侵入が少なくなっているそうです。

最初から対策を行っておけば、万が一、どこからか虫が侵入した時にも、「ここまで対策して出てくるのであれば」とユーザーも納得できますね。

黒アリやワラジムシなど不快害虫の侵入対策は、基礎工事業者や害虫駆除業者にも意見を聞きながら、侵入する可能性がある箇所を1つ1つ潰していくしかないようです。

対策に悩んだ際には専門家に相談することがおすすめ。(株)青山プリザーブ:問い合わせTEL 011-882-1722(札幌市清田区平岡3条3丁目1-5)。