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高断熱・高気密のSHS工法の普及でカーボンニュートラル社会実現へ

2022.03.28家づくりのヒント お知らせ

テレビのニュースや新聞の記事でも良く見かける「カーボンニュートラル」という言葉。その割に、「自分たちの生活とはあまり関係ないのでは?」と身近に感じられないかもしれません。

カーボンニュートラルの実現イメージ

カーボンニュートラル=温暖化ガスの排出を実質ゼロにする、というのは国際公約で、約30年後の2050年に実現しなければなりません。

 

8年後の2030年度には温暖化ガスの排出を3分の1に抑える必要がある

日本は、2030年に家庭から出る温暖化ガスの排出を2013年と比べて約3分の1に減らすという中間目標も立てています。

 

ゼロエネルギー住宅のイメージ

 

温暖化ガスを3分の2も削減するというのはかなり大きな数値です。実現するためには、新築住宅でのエネルギー消費を3割程度減らす必要があると国は試算しており、その上で太陽光発電を新築住宅の6割に装備する必要があるとみています。これから建てる家は、このカーボンニュートラル実現のためにかなり高性能な住宅が求められます。さらに、住宅のリフォームでもなるべく温暖化ガスの排出が減らせるよう、補助金などをいろいろ設けて取り組みを促すと考えられています。

 

国はZEH化を今後進める方針

こうした方針を受けて、独立行政法人住宅金融支援機構では長期固定金利住宅ローン【フラット35】Sの省エネルギー性要件を強化します(2022年3月9日のブログご参照)。【フラット35】S(ZEH)を創設してZEHが最も金利優遇が受けられるようにします。また、【フラット35】S(金利Aプラン)の融資要件を強化し、断熱等級5かつ一次エネ等級6が必須となるなど、より高性能な住宅でないと【フラット35】の融資が受けられなくなります。

来年4月からは、【フラット35】の融資を受けるためには省エネ基準のクリアが必須となります。2025年度までに新築住宅に省エネ基準が義務化されることを先取りした形です。

 

断熱等級やエネルギー等級の新設(国土交通省の資料より)

国の住宅性能表示制度も、今年4月から断熱等級5が創設され、10月からは等級6と等級7が追加される予定です。等級7は現在の省エネ基準の2.3倍もの断熱性能が必要となるため、現在は道内の新築戸建住宅でもごくわずかな数しか建てられていません。今後は国が高性能住宅として認定することになるので、こういった高性能住宅が増えていくと思われます。

 

北海道SHS会会員が建てたUA値0.167Wの住宅

SHS工法は、こうした等級7の住宅でも対応可能です。既に会員工務店ではUA値0.167Wと等級7を大幅に上回る高性能住宅を建てている会社もあります。

 

こうした地球環境にやさしい高性能住宅は、冬暖かく夏涼しい快適な家です。暖房費も安くなるため、住む人にとっても大きなメリットがあります。今後は、断熱等級6の家を目指した家づくりが進むと考えています。北海道SHS会でも、会員向けにノウハウを提供するなど、国の政策に協力し、地球環境にやさしい家づくりを押し進めていきます。