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札幌版次世代住宅補助が2023年度から大きく変わります

2023.04.04家づくりのヒント お知らせ

2012年にスタートした、札幌版次世代住宅補助制度。毎年少しずつ制度が変わってきましたが、今年度は基準そのものの変更を含む大規模なものとなりました。

太陽光発電と蓄電池の設置を必須要件とするなど認定基準を一新。新たに4つの等級を定め、UA値0.18W以下など最も高性能な“プラチナ”が220万円補助、断熱等級7相当などを要件とする“ゴールド”が180万円補助、同6相当などを要件とする“シルバー”が60万円補助となっています。太陽光発電と蓄電池の導入に関しては、同市の再エネ省エネ機器導入補助金が併用できますので、実際の補助額はさらに増えます。

2023 年度から運用される新基準は、断熱性能(UA値)と一次エネルギー消費量(BEI)、気密性能断(C値)を定めた“断熱等基準”と、太陽光発電・蓄電池の設置を定めた“ サステイナブル要件”の両方を満たすことが必要です。

断熱等性能UA値は最も高性能等級の“プラチナ”で0.18W以下、最も低い等級の“ブロンズ”で0.40W以下。BEIは“プラチナ”が0.6以下で他の等級は0.8以下に統一。C値は全等級0.5cm2以下(改修は1.0cm2以下)です。なお、ブロンズは認定のみで補助金の対象外です。

サステイナブル要件は、1.合計出力1.5kW以上で、蓄電池または電気自動車と接続する太陽光発電(電気自動車の場合はV2H充電設備も必要)2.容量2.0kWh以上のリチウムイオン蓄電池を設置し、住宅のコンセントから使用できる設備も設けること―の2つです。蓄電池は、最近アウトドアや車中泊用に人気のポータブル蓄電池も対象です。2.0kWhのポータブル蓄電池は、重さが20kg程度で、なんとか持ち運びできます。休みの日はレジャーに使い、平日は太陽光発電から充電する、という使い方が可能です。

補助制度はプラチナ・ゴールド・シルバーの3つの等級のみ新築戸建ての注文住宅を対象に行われ、ブロンズは補助対象外。補助金交付にあたっては、まず登録受付期間内に登録申請を行い、登録が決定したら適合審査を経て補助金交付申請書を提出します。登録受付期間は年4回予定されており、各回とも予定額を上回る申請数があれば抽選を行います。4回目については、3回目終了時点で全体予算の枠を使い切っていない場合のみ実施します。

登録申請では上位2等級を優先

なお、いずれの登録受付期間もプラチナとゴールドの合計申請額が予定額を超えた場合、プラチナ・ゴールドの申請者のみで先に抽選を行い、シルバーは補助金の対象外となってもらえません。予定額を超えなければ、プラチナ・ゴールドの申請者は全員補助金が交付され、シルバーは残る予定額から分配します。シルバーの申込数が残る予定額を超えた場合は抽選となります。

昨年は、トップランナーやハイレベルなど上位等級に申し込んでも申込者多数の場合は抽選となり、当選確率も下位等級の申込者と変わりありませんでした。「上位等級の仕様にするには、費用もかかるので、もし補助金に当選しないリスクを考えるとお客さまも尻込みするのでは?」という工務店の声もありました。今年度はその点大きく改善されたようです。

登録受付期間は、第1回=4月19日(水) ~ 26日(水)、第2回=6月14日(水) ~21日(水)、第3回=8月23日(水)~30日(水)、第4回=10月18日(水)~25日(水)。

なお、太陽光発電値と蓄電池の補助で併用できる再エネ省エネ機器導入補助金の概要は4月4日現在、まだ公表されていません。4月中旬までに発表される予定です。ちなみに2022年度の補助額は太陽光発電が2万5000円/kW、蓄電池は2万2000円/kWh。併せた補助金の上限は、合計26.2万円でした。

 

制度の詳細など、問い合わせは札幌市都市局市街地整備部住宅課へ(TEL 011-211-2807)。

また、札幌市ホームページからパンフレットをダウンロードすることもできます。

QRコードから、札幌版次世代住宅補助金のページが閲覧できます

 

札幌版次世代住宅補助金で【フラット35】の金利が最優遇金利に

札幌市では、4月3日から住宅金融支援機構と地域連携協定を結び、札幌版次世代住宅補助金を利用する人に「【フラット35】地域連携型」が適用できます。従来からある【フラット35】Sの金利優遇も同時に併用できますので、借り入れ当初から10年間、【フラット35】の金利が0.5%引き下げられます。補助金対象外の「ブロンズ」の認定を受けた人も、【フラット35】S(ZEH)の利用が可能で、この場合は当初5年間が0.5%、6年目~10年目は0.25%金利が引き下げられます。