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省エネ・時短・便利。住宅設備の2023年新製品

2023.12.08暮らし方 家づくりのヒント お知らせ

エアコン、給湯機、衣類乾燥機など、住宅にはさまざまな設備機器が取り付けられます。見た目は大きく変わっていないようでも、中身はどんどん進歩しています。今年発売された新製品から、そうした注目の機器をご紹介します。

 

太陽光発電でお湯を作るエコキュート

パナソニック(株)が今年11月に発売した寒冷地向けヒートポンプ温水器・エコキュートは、専用スマホアプリを使って日射量予報を取得して太陽光発電の出力と余剰電力を予測し、買電量を最小限に抑えてお湯を沸き上げる「スマートソーラーチャージ」を業界で初めて搭載しました。

10年前と比べて、電気料金の単価は上昇しています。太陽光発電を設置しているご家庭なら、昼間発電した電力を使ってお湯を沸き上げれば電気代の大幅な節約になります。ただ、天気の悪い日に自動的に昼間にスイッチが入ったら悲惨ですよね。そこで、翌日の日射量予測データをネット経由で入手し、天気予報ではなく予測される日射量に応じて昼間どれくらいお湯を沸き上げるかを決めます。

それ以外にも、シャワー流量が従来機種に比べて約1.4倍に強くできる「ウルトラ高圧」でシャワー使用時の快適性を向上。本体を1階に設置し3階でシャワー使用する、という時でも快適性を向上させました。また、湯張り時に浴槽栓を閉め忘れてお湯が溜まらない、といううっかりミスを通知する「うっかりアシスト」機能を搭載。無駄なお湯の消費を減らし、使う人のストレス軽減を図りました。

たった1時間で衣類が乾く便利なガス衣類乾燥機

リンナイ(株)では、ガス式の衣類乾燥機「乾太くん」シリーズを販売しており、パワフルな乾燥能力が好評で、採用する人が増えているそうです。今年10年ぶりにフルモデルチェンジした「乾太くん デラックスタイプ」は、6kgの衣類をわずか1時間で乾かせるというスピード乾燥機能を装備。電気式に比べて乾燥時間は半分以下になり、家事の負担軽減に役立ちます。これならコインランドリーまで行かなくても家庭で時短家事ができそうですね。

シンプルで質感の高いデザインと便利なダイヤル式操作、最大9kgの大容量などもセールスポイント。このほか、糸くずフィルターの取付位置を乾燥室奥から入り口付近に変更することでフィルターのメンテナンスがやりやすくなりました。

AI活用の省エネエアコン

最上級のVXV

三菱電機(株)の寒冷地向けエアコン「ズバ暖霧ヶ峰」は、この秋に2024年モデル4シリーズ(VXV、HXV、NXV、KXV)を発売しました。

全般的に省エネ性能を向上させたほか、上位機種のVXVシリーズ、HXVシリーズには、脈拍センサー「エモコアイ」を新たに搭載しました。住人ひとりひとりの脈のゆらぎやかたちを解析し、不快に感じていると推定した場合は風が直接当たらないように運転するなどの制御を行います。AI制御もさらに進化し、たとえば建物の暖まりやすさ、冷めにくさなどを自動的に学習し、暖房・冷房制御に役立てます。SHS工法のような高性能な家では、パワフルな運転をしなくても暖房・冷房できます。「高性能住宅の良さをわかってくれる」エアコンですね。

AI機能の活用でいろいろ便利に(VXVシリーズの説明から)

さらに、中位機種のNXVシリーズでは、これまでオプションだった無線LANを標準装備にしました。追加費用や工事不要で便利なスマホアプリを使用できます。

このほかスマホアプリ「MyMU」を利用することで、個別換気タイプのロスナイ(熱交換換気)と連携。暖房時の風量が落ちる室外機の霜取り運転時は、ロスナイの換気量を自動的に減らしたり、人の密集具合をズバ暖のセンサーで検知して、密集していると判断したときは換気量を自動的に多くするなどの制御を行います。さらに別のスマホアプリ「霧ヶ峰REMOTE」を利用すれば、外出先から自宅のエアコンをオン・オフ操作できます。スマホとAIを活用することでどんどん便利になっていますね。

見た目はあまり変わっていなくても、住宅設備機器はどんどん進歩しています。これから家づくりを考えたり、リフォームするときの参考にしてください。