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テレワークがはかどるアイテムのご紹介

2021.05.31

昨年からテレワーク(在宅勤務)をやり始めた人、意外と多いんじゃないでしょうか。ふだんとは違う環境で仕事をするとなると、緊張したり逆に気が緩んだり。

在宅勤務やテレワークで仕事の能率を上げるには、「リラックスして快適に働ける」ことが大事もしれません。

会社にいるときは、気軽に音楽を聴いたりおいしいコーヒーを飲むことができないことがプチストレスになっていました。自宅なら音楽を聴きながら、お気に入りのコーヒーを飲みながら、仕事ができます。しかし、大切なのはあくまでも仕事に集中すること。

ストレスなく仕事に集中できる、テレワークを快適にするちょっと贅沢なアイテムを紹介したいと思います。

 

○椅子

建築家の宮脇檀(みやわきまゆみ)さんは、「父親はいい椅子に座れ、子どもには座らせるな」と著書で語っていたそうです。

父親専用書斎があれば便利ですが、多くの家ではそんな場所はないと思います。部屋の一角に快適なテレワークスペースを作るのに一番大事なのは、いい椅子を選ぶこと。長時間座っても疲れない椅子が一番いいのです。

でも、これが難しい。家具屋さんでいろんな椅子に座ったことがありますが、なかなかピンとくる椅子には出会えませんでした。

数年前、ソファを買いに行った時のこと。家具屋さんから「実は同じデザイナーのダイニングチェアも座り心地がとてもいいんです。これでずっとくつろげるという人もいますよ」と言われて座ってみたのが、カイ・クリスチャンセンがデザインした「No.42」。その優美なデザインと座り心地が気に入ってしまい、ソファを買うのを止めて椅子をオーダーしてしまいました。

画像は、「https://www.connect-d.com/s/try_sitting/no42/index.html」からお借りしました

60年以上前にデンマークでデザインされたこの椅子。驚くのはデザインよりも座り心地です。事務所の椅子は2時間も座ると太ももの付け根やお尻が痛くなるのですが、この椅子は全然痛くなりません。また、背中がまっすぐ伸びる姿勢に自然となるので腰も痛くなりません。ストレスフリーな椅子です。

コチラの画像も「https://www.connect-d.com/s/try_sitting/no42/index.html」からお借りしました

この椅子は、張地がオーダーできるだけでなく、座面の高さも調節できます。もともと欧米人向けにデザインされているので座面高は46cmありますが、平均身長よりやや低めの私は43.5cmにカットしてもらいました。だから、太ももの角度がちょうど良くて疲れません。クッションの硬さもちょうど良い感じ。

写真のように、背もたれが少しリクライニングできるのもお気に入り。

ダイニングチェアは「1時間も座れば立ち上がりたくなる」、と勝手に思い込んでいたのですが、そうではなかったんです。

オーダーしてから完成するまで約3ヵ月かかりましたが、待った甲斐がありました。

ちなみに道内でオーダーできるのは、

http://www.northfactory.com/ (札幌市西区)

https://blog.goo.ne.jp/yks687 (函館市)

http://www.simplepleasure.jp/ (札幌市中央区)

http://less-style.net/ (旭川市)

https://www.ildono.jp/ (千歳市)

の5店です。

価格は、椅子に使う樹種や張地のランクによっても変わりますが、8万円以上かかります。

 

○コーヒーマシン

現行品のデロンギMagnifica S

今はコンビニで手軽においしいコーヒーが飲める時代。でも、1日に何回も買っていたらお金かかりますよね。

そこで、コーヒーマシンを自宅用に買う人が増えています。一番手軽なのがカプセル式。コンビニや通販などで売っているコーヒーカプセルをセットするだけで手軽においしいコーヒーが楽しめます。

もう一歩進んで、スタバのようなコーヒーを自宅で飲みたい、という人にはデロンギの全自動コーヒーマシンがお勧め。

愛用中のデロンギ旧機種

マシン本体にコーヒー豆は入れておきます。使う時に水と牛乳を用意し、スイッチを入れてボタンを押せば必要な分だけ豆が挽かれてコーヒーが抽出されます。さらに、牛乳をマシンにあるスチーム機能で泡立たせてコーヒーの上に載せればカフェカプチーノのできあがり。自動洗浄機能がついているので、お手入れは最小限で済みます。

 

最近は5万円前後で買える機種もありますので、だいぶお手軽になりました。

 

○Bluetoothスピーカー

写真左がBeoplay P6

音楽を聴きながら仕事。でも、「取引先から電話がかかってきたらどうしよう?」と思っている人もいるでしょう。慌てて電源を切る?いえ、全然必要ありません。自宅の固定電話にかかってきた場合は別ですが、スマートフォンにかかってきたら、そのまま通話ボタンをポチッとするだけで音楽が止まります。

スマホに接続できるBluetoothスピーカーならほとんど備わっている機能です。お気に入りのBluetoothスピーカーでApple MusicやAmazon Musicを聴きながら仕事をしていても、誰にもバレない(笑)のです。もちろん、自分からスマホで電話をかける時も同様。音楽は自動的に止まり、通話が終われば勝手に再開してくれます。

Beoplay P6 ダークプラム色

テレワークのお供にしているのは、B&Oの「Beoplay P6」というBluetoothスピーカー。ダークプラムという限定色が、たまたまNo.42で選んだ張地の色と似ていたので衝動買い。

このスピーカーも、デンマークのデザイナーによるもの。シンプルで美しいデザインです。分厚い単行本ぐらいの大きさですが、音の広がりや響きがとても良く、LDK全体に響き渡るほどの大音量も出ます。価格は高めですが、仕上げも音質も素晴らしいものです。

 

それぞれは、「ちょっと贅沢かな」という品物ですが、仕事しない時でもきっと生活をワンランク上の気分にしてくれるものです。
間もなく夏のボーナスシーズンになりますね。一度家電量販店や家具店に行ってみてはいかがでしょう?

道内自治体の住宅補助金を活用してお得に家を建てましょう

2021.05.11

住宅価格は年々上昇していますが、国は「グリーン住宅ポイント」や、「すまい給付金」「住宅ローン減税」など、お得な特典を付けることで新築住宅の着工数が減らないように工夫しています。なぜなら住宅はとても高額な買い物なので、新築住宅が減れば日本の景気にも悪影響を及ぼすからです。

家を建てようとする人にとって、これらの制度を活用することはもちろん大事ですが、さらに活用できる制度があります。北海道内を見渡すと、各自治体でさまざまな住宅用の新築用補助金制度が用意されています。これらもうまく活用して、お得に新築しましょう。今からでも遅くありません!

 

【道央】

札幌版次世代住宅補助制度

道央では、やはり札幌市の補助金が手厚いようです。「札幌版次世代住宅補助制度」は、超高性能住宅の建設で最高160万円の補助金が出ます(応募者多数の場合は抽選)。最近5年間では160万円の補助金が採択された住宅は、7割が当会会員が建てています。住宅用蓄電池や太陽光発電パネルEV(電気自動車)などにも補助金が出るので、最大限利用すれば250万円以上もらうことも可能です。

このほか、お隣の石狩市では39歳以下の若い夫婦を対象に、住宅取得費用として最大60万円の補助を出しています。

沼田町は最大570万円の補助金を大きくPR中

空知では、沼田町の最大570万円をはじめ、8市町で新築住宅に最大300万円以上の補助金が出ます。

後志では、倶知安町で独自基準の高性能住宅に、ニセコ町では高断熱高気密の新築アパートに対して補助金が出ます。

 

【道南】

八雲町は、空家を購入してリフォームすると高額補助金がもらえる

新築ではありませんが、八雲町では指定区域の空家を購入して外壁や屋根、断熱改修工事を町内業者で行う場合に最大で500万円の補助金が支給されます。リフォームに対してここまで高額な補助金が支給される自治体は珍しく、一度検討する価値がありそうです。このほか、平取町、森町、知内町、松前町で地域材を利用した新築住宅に対して100万円~250万円の補助金が出ます。

 

【道東】

オホーツクの滝上町西興部村が新築住宅で最大で500万円近い補助金を出しています。

十勝は移住先として根強い人気

十勝では、移住先としても人気のある士幌町が最大150万円上士幌町が最大250万円の補助金を出しています。このほか、幕別町、大樹町、豊頃町、浦幌町、足寄町で200万円以上の補助金が出ています。

釧路・根室では、標津町の最大300万円が目立っています。

 

【道北】

東川町は、本州からの移住者が多く、人口も毎年増えている

上川では、旭川市で最大420万円の補助金が。ただし、江丹別地区での新築に限られます。

旭川に隣接して人口が増えている東川町では、UA値0.28W以下できた住まいる住宅登録など諸条件をクリアすれば最大350万円東神楽町では古い住宅を取り壊して高性能住宅に建て替える場合、最大40万円、古い住宅を断熱改修して耐震改修もすると最大225万円の補助金が出ます。このほか、下川町、当麻町、美深町では町産材を使用するなどの条件で最大300万円以上の補助金が出ます。

留萌、宗谷では、小平町で最大400万円、苫前町、羽幌町、猿払村、中頓別町、礼文町で最大200万円以上、豊富町、幌延町で最大300万円の補助が出ます。豊富町は「サロベツ住宅」という独自の指標を持ち、古くから高額な新築補助金を出しています。

 

全道の大半の自治体が新築、リフォームに対して独自の補助金制度を持っています。中には既に募集が終了したところもありますが、ネット検索で「自治体名 住宅 補助」などと検索すると、見つかりやすいです。みなさんも地元でどんな補助金が出ているか、調べてみませんか?

4月から新築住宅に省エネ基準の説明義務制度始まる

2021.03.31

省エネ住宅の重要性について、国が啓蒙のために作ったホームページ

 

4月から住宅の着工前に、国の省エネ基準に適合しているかどうかについて建築士が建て主に説明することが義務づけられます。床面積300m2未満の住宅が対象となりますので、ほとんどの住宅が当てはまります。また、10m2を超える住宅の増改築も対象です。

これまでは、新築する住宅に一定の耐震性があるかどうかは、建築基準法をクリアしているかどうかで判断できました。一方、省エネ基準は建築基準法の項目にはないので適合しているかどうかは建て主の判断に任せていました。

しかし、地球温暖化防止の動きは世界的に広がり、暖房や冷房エネルギーをなるべく使わない建物が必要となっています。今年4月からは、300m2以上のビル建築については、省エネ基準に適合しないと建築の許可が下りない仕組みになります。

省エネ基準適合説明についての説明の流れ

 

300m2未満の住宅には、専門家である建築士が建て主に省エネの必要性や効果についての情報提供をし、省エネ性能に関して建て主が説明を必要とするかどうかの意思確認をします。その上で省エネ性能の評価説明、省エネ性能の説明を行います。これらの取り組みで、省エネに対する関心が高まり、省エネ基準に合致した住宅が増えることを国が期待しています。

建て主に省エネ住宅について説明するため作ったマンガ

 

情報提供

情報提供では、国から発行されている説明用のリーフレットなども活用しながら、「なぜ、住宅にも省エネが必要なのか」「省エネ住宅に暮らすと、どんなメリットがあるか」といったことを建築士が建て主に伝えます。説明用のリーフレットは国土交通省のホームページからダウンロードできます(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou.html)。

建て主の意思確認

建て主の意思確認では、建てようとしている住宅の省エネ性能の評価や、省エネ基準に適合するための措置についての説明などを希望するか、建て主に確認します。建て主が評価・説明を希望しない場合は制度の対象外となり、その旨を記載した書類を建て主が提出します。

省エネ性能の評価

省エネ性能の評価にあたっては、UA値と一次エネルギー消費量を計算する標準計算法など、従来からの計算方法に加え、より簡単に戸建住宅の省エネ性能を評価する「モデル住宅法」が用意されています。

モデル住宅法は、地域・構造ごとに作られた簡易計算シートを使って計算。簡単な四則演算でUA値とη値、一次エネルギー消費量が算出できします。一方で、簡単な計算で出すため安全率を多く見込んでおり、他の評価方法より計算結果は悪くなります。


省エネ性能の説明

省エネ性能の説明では、省エネ性能の評価結果を伝えます。省エネ基準に適合していなかった場合は、住宅等を省エネ基準に適合させる努力義務が建て主にあることと、省エネ基準に適合するための追加の措置やかかるコストなどについて説明します。また説明する際は、書面を交付して行う決まりです。

説明書面等の保存を義務化

説明を行う建築士は、実際に設計に携わっている建築士であることが必要です。

また、省エネ性能の説明で建て主に交付する書面と、建て主の意思確認で省エネ性能の評価・説明が不要なときに提出してもらう書面は、建築士法に基づく保存図書として建築士事務所に15年間保存することを義務付けられています。

なお、保存していない場合は、立ち入り検査で建築士法に基づく処分の対象となる可能性があります。

省エネ基準は義務化の方向
今年4月から始まる新築住宅への省エネ基準は説明義務で、適合義務ではないのですが、今年2月末に大きく変わりました。それは、国の公開審議会で国土交通省の省エネ政策が河野大臣によって批判されたからです。

その結果、3月に国土交通省が発表した令和3年度~12年度の新しい住生活基本計画では、住宅の省エネ基準義務化に向けた取り組みをすることが明記されました。

SHS工法は、20年以上前に省エネ基準に適合する仕様を発表しており、こうした国の規制強化の動きに対しては何の問題もありません。むしろ、2歩も3歩も進んだ断熱仕様で建てている会員が多く、地球温暖化防止を率先してリードできるノウハウを持っていますのでご安心ください。

コロナ対策で2階リビングのプランが増える!?

2021.02.27

住宅のコロナ対策は、まだまだわからないことが多いのですが、建築の専門家はその中で今できることを考えて行動しています。ここでは、1ヵ月前に開かれた建築専門家向けのフォーラムの内容をまとめました。

それによると、大事なのは換気装置がきちんと働くように住人がお手入れすることと、これから新築する人に対しては2階リビング、1階にベッドルームと水回り(風呂、トイレ)を持ってくるプランがコロナ対策に有効ではないか、という内容です。

換気性能を保つには定期的なフィルター清掃が大事

林氏

1月21日、(一社)北海道建築技術協会が工務店・設計事務所向けにHoBEAフォーラム2021『住まい・コロナの今とこれから』を開催しました。北海道大学大学院教授の林基哉氏と道総研・北総研主査の村田さやか氏が新型コロナウイルスの特性や、換気装置のフィルター掃除の重要性などについて基調講演を行ったほか、北海道大学大学院准教授の菊田弘輝氏をコーディネーターに迎えてシンポジウムも行いました。

冒頭、北海道科学大学教授の福島明氏がフォーラムの開催趣旨について説明。「コロナ禍により、家づくりをする上で換気への配慮が強く求められている。今日は換気を設計通り運用していくことの大切さを認識する場にしたい」と述べました。

続いて林氏が「コロナと換気、分かっていること、分からないこと」、村田氏が「換気設備、在っても換気無し?」と題して講演。

林氏はまず、新型コロナウイルスについて現状で分かっていることとして、①換気が非常に悪いと感染しやすい②空気中での感染力の持続性が高い可能性がある-ことなどを挙げた一方で、「分からないことの方が断然多い。例えば、どれくらいの量のウイルスを吸い込めば感染するのか、感染を防ぐために必要な換気量はどれくらいかなど、基本的なことがまだ解明できてない」と説明しました。さらに、「住宅内で感染者が発生すると、通常の換気装置では対応できない。同じ家の中で家族の誰かが感染したら、ほぼ他の家族にもうつると思った方がいい」と注意を促しました。

換気のために寒さを我慢したくないので2段階換気が良い

そのほか、冬季の換気方法として『2段階換気』法を紹介しました。誰もいない部屋の窓を開けて外気を取り入れ、廊下などを経由させて住人がいる空間に給気することで、冷気感を和らげることが可能になります。

過去の研究で、換気装置のフィルター清掃によって換気量が大幅に改善されたことが明らかになっている(村田氏の講演資料より)

 

オンライン会議ツールのZoom で参加した村田氏は、既存の戸建住宅に設置されている換気システムのメンテナンス状況を紹介し、「フィルター清掃を怠ると換気装置の換気量が低下してしまう」と説明した上で、「住んでいる期間=フィルターを掃除していない期間という住宅も少なくない。施主に対してフィルター清掃を定期的に実施するよう周知を徹底させてほしい」と住宅関係者らに訴えました。

寝室と水回りセットの間取りが増える可能性も

山本氏

シンポジウムでは、「With コロナでどういう住宅が求められるか?」をテーマに、ウイルスを居室に持ち込んだり、家庭内で広げたりしないための建築計画について、2人の講師に(株)キクザワ社長の菊澤里志氏と山本亜耕建築設計事務所代表の山本亜耕氏を加えた4 人のパネラーが討論しました。

 

コロナ対策として効果が見込まれる間取りについて、山本氏は「1階にベッドルームと水回り、2階にリビングという、これまで高齢化対応としての採用が多かった間取りが、コロナ対策にも功を奏するかもしれない。家庭内で感染者が出た時に隔離できる」と話し、林氏も「ベッドルームと水回りをセットにしたホテルの一室のような間取りは、海外の先進国で見られる。日本もいずれそうした間取りが増えていく可能性はある」と同調しました。

菊澤氏

また、菊澤氏は現場での感染対策について、「盲点になりがちなのが、仮設トイレの取っ手やペーパーホルダー、玄関ドアのレバーハンドルの消毒。みなさんも注意してほしい」と呼びかけました。

Withコロナ時代の家づくり

2021.02.03

みなさん、あけましておめでとうございます。

新年になってから約1ヵ月が経ちましたが、新型コロナウイルスの感染拡大はなかなか収まらず、不安に感じて過ごしていらっしゃる方も多いと思います。

そんな中でも「お子さんが生まれた」、「子どもが小学校に入学する」、「両親と同居したい」、など家を建てたいと考えている人が多くいます。

2021年、Withコロナ時代の家づくりは、今までと比べてどのような変化があるのでしょうか?

【住宅会社選び】

VR住宅展示場

住宅会社選びは、これまでは住宅展示場に出向いて情報収集をしたり、住宅雑誌を読んで広告が載っている会社に問い合わせてから事務所を訪問するなど、人との接触をきっかけに始まるケースが多かったのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、人との密集を避けてネットで住宅会社を選ぼうという人が増えてきました。ネット上に住宅展示場を作る「VR住宅展示場」まで登場しています。

オープンハウスでは、予約制が圧倒的に多くなりました。同時見学は2組まで、あるいは1組だけなど、3密を避けています。以前は一部の住宅だけだった白手袋着用の見学会の割合も増えました。冷やかし気分で訪れる人はほとんどなく、真剣なお客さまがオープンハウスを訪れているようです。

住宅相談もビデオ会議サービス「Zoom」などで受け付けるケースが増えています。これまで工務店の事務所に出向いて話を聞いて、というやり方がだんだん変わってきています。若い世代の方は、抵抗感は全くないようですし、コロナ渦が収束してもこの流れは止まらないように思います。

【プラン打ち合わせ】

Zoomなどによる打ち合わせが増えています

「Zoom」などのビデオ会議サービスを利用したプラン打ち合わせが増えています。

図面データを共有して、プランについて話し合ったり、建材のサンプルを見せてお客さまに確認してもらったり、あるいはプラン提出前にお客さまの希望をヒアリングするときなど、Zoomを使う工務店が増えてきました。

Zoomはパソコンを使い、補足はスマホでLINEを使うなど、打ち合わせで複数のコミュニケーション方法を使い分けることもあるようです。

【感染拡大を防ぐプラン】

手洗いを玄関近くに設けるケースが出てきました

感染拡大防止の観点から、玄関ホールに小型の手洗いを置く事例が増えてきています。外から帰ったら、まず手洗いです。

タッチせずに水が出るので家庭内感染拡大防止に役立つと言われています

また、手をかざすだけで蛇口から湯や水が自動的に出てくる「タッチレス水栓」を選ぶお客さまも増えています。

共働き家庭にも便利な宅配ボックス

配達員と対面しなくても荷物を受け取れる宅配ボックスの採用率もグンと上がっています。押印を省略する運送会社もあり、宅配ボックスを標準装備する住宅会社が今後出てくるかもしれません。

リビングダイニングなど、人が集まる場所の換気能力を高めるプランもこれから増えそうです。こちらのブログでも紹介しましたが、国が定めた換気量の2~3倍を一時的に出せる換気設備を入れる提案も出ています。

また、ストレスが溜まりやすいお子さんのために、室内にボルダリングやうんていなど、体を動かして遊べるスペースを作る事例も増えています。

床に寝転がったりするのが好きな小さなお子さんに抗ウイルス床材の採用が増えそうです

抗ウイルス効果を謳う建材の採用も増えてきました。もともとは、建材メーカーが高齢者福祉施設やこども園向けに抗ウイルスコーティングを施した床やドアノブ、カウンター材などを発売していましたが、コロナ渦の中で一般住宅の需要が増え、新製品が相次ぎました。

これらの建材・設備を採用すれば多少のコストアップにつながりますが、安心して暮らすためには必要なのかもしれません。

【その他】

家電製品の売れ行きにも変化が出ているそうです。

空気清浄器や加湿器の売れ行きが爆発的に増え、品薄状態になっています。空気清浄器は抗ウイルス効果を謳う製品に人気が集まっています。乾燥した室内では感染しやすくなるのでは、というクチコミから加湿器を購入するケースも増えているようです。

北海道の冬は、室内がとても乾燥しやすいので、加湿器を使うのは良いと思いますが、水タンクやフィルターの清掃などメンテナンスを怠ると逆に健康に悪影響を及ぼす恐れもありますので、使用説明書をよく読み、適正なメンテナンスを行いながらご利用ください。

グリーン住宅ポイントがスタート!

2020.12.23

「グリーン住宅ポイント」がスタートしました。正式には、2021年1月中旬に招集予定の国会で第3次補正予算案が成立することが条件となりますが、今年12月15日以降に契約した新築住宅や住宅リフォームなどが対象となりますので、”もう決まったもの”として目を皿のようにして読んでくださいね。

グリーン住宅ポイントは、住宅を建てると最大で100万円分のポイントがもらえるというおいしい制度です。新聞やテレビのニュースで知った方も多いと思います。「なんか似たような制度を聞いたことがある」と感じた方もいるんじゃないですか?

 

最大100万ポイント!今までの住宅ポイントとの違い

次世代住宅ポイント(既に制度は終了しています)

 

そう、今までは住宅エコポイント、次世代住宅ポイントと住宅を新築したときにもらえるポイント制度がありました。1ポイント=1円相当として、1戸につき30万~35万ポイントがもらえるというもの。住宅リフォームも対象となりました。いずれも景気対策として、そしてエコ住宅や耐久性の高い住宅の普及という目的もあり、期間を限定して実施されていました。

グリーン住宅ポイントは、コロナ渦で落ち込んでいる景気対策という面と、Withコロナ時代のキーワードともなっている感染拡大を予防する生活スタイル「新しい日常」への対応を進める狙いがあります。

住宅新築で最大100万ポイントがもらえるという点で今までの住宅ポイント制度に比べて「大盤振る舞い」な感じです。ただし、100万ポイントもらえる人は条件がいろいろつきます。

新築時のグリーン住宅ポイント

 

長期優良住宅やZEH、低炭素住宅といった高性能で耐久性の高い住宅を新築すると40万ポイント、さらに、○東京、神奈川、千葉、埼玉から他地域の移住 ○子どもが3人以上いる ○三世代同居住宅 ○土砂災害特別警戒区域などから安全な場所に移住 -のいずれかにあてはまると60万ポイント加算されて100万ポイントになります。性能の高い住宅は、北海道SHS会の会員なら問題なく建てられますが、移住や子どもがたくさんいるなどの条件は、家を建てるお客さまの事情なので、当てはまらない方の方が多くなると思います。まあ、40万ポイントもらえるだけでも十分ありがたいですよね。

住宅リフォーム時のグリーン住宅ポイント

 

このほか、住宅のリフォームで最大30万ポイント(若年層は条件付きで最大60万ポイント)、賃貸住宅を新築すると10万ポイント/戸がもらえます。

 

もらったポイントは、後日発表される商品リストと交換するか、追加工事費用に充てることができます。交換対象の商品として挙げられているのは、

  • ○ 「新たな日常」に資する商品
  • ○ 省エネ・環境配慮に優れた商品
  • ○ 防災関連商品
  • ○ 健康関連商品
  • ○ 家事負担軽減に資する商品
  • ○ 子育て関連商品
  • ○ 地域振興に資する商品

 

-となっています。実は、「『新たな日常』に資する商品」以外は、今年11月まで商品交換を実施していた次世代住宅ポイント制度と全く同じです。ですから、大型テレビやパソコン、ロボット掃除機やドラム式乾燥洗濯機、冷蔵庫や電子レンジなどの高価格帯の商品から、トイレットペーパーやジュースまで選ぶのに困るほどの品数が交換対象商品としてホームページに掲載されると思います。

 

追加工事の詳しい中身は決まっていない

玄関横に手洗い場を作るのは、追加工事として認められるかも(あくまでも予想)

 

追加工事は、「新たな日常」に資する追加工事か、防災に資する追加工事のどちらかが対象となります。次世代住宅ポイント制度で追加工事は対象外でしたので、この追加工事の詳細な内容ははっきりとはわかりません。「新たな日常」に資する追加工事の一例として、「ワークスペース設置工事」「菌・ウイルス拡散防止工事」「家事負担軽減に資する工事」などが書かれていますので、その文言をもとにあれこれ想像するしかないですね。

 

なお、グリーン住宅ポイント制度の最新情報については、国土交通省のページ(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000181.html)をご覧ください。

住宅内のコロナ感染対策に換気はどれほど有効か?

2020.12.04

新型コロナ感染第3波が押し寄せている

コロナ感染は現在第3波が押し寄せている

第3波と言われる新型コロナウイルスの感染拡大が全国規模で広がり、なかでも北海道は連日感染者数が200人を超え、10万人あたりの感染者数は30人前後と全国最悪レベルです。「換気が重要」と言われるようになり、これから家を建てる人は住宅の換気について気になる人が多いと思います。

真冬の北海道で窓を開けて換気するのはツライものがある

しかし、真冬日が続く冬の北海道では、積極的に換気をするために窓を開けることは現実的な話ではありません。たとえば旅客機の中では1時間あたり20回というものすごい量の換気を行っていますが、住宅は法律上1時間あたり0.5回で十分ですし、それでシックハウス症候群などの問題も解消できることがわかっています。

家族が集まる時は換気の量を増やすこと

北海道大学大学院工学研究院の林基哉教授によると、感染防止のため必要な換気量について、厚生労働省では機械換気で1人あたり30m3/時、窓開け換気の場合は換気回数2回/時以上(30分に1回以上、数分間程度、窓を全開する)としていますが、確実に感染が防げることを裏付けるデータは今のところないということです。それでも、感染リスクを減らすことは確かだと思います。

すでに外気温が下がっている北海道の冬に、寒さや雪の吹き込みを我慢して窓を開けるのは、けっこう無茶ですよね。天候や室温とのバランスを考えながら無理のない範囲で行うのがいいと思います。

住宅の場合、家族がそろう食事の時間や来客時など感染リスクが高くなる時と、そうでない時があります。そこで、ふだんの生活ではセントラル換気システムを24時間運転して0.5回/時の換気量を確保することで十分。感染リスクが高い時に窓を開けるなどして換気量を増やす、というのがコロナ予防の基本的な考え方です。

では窓を開けずに、一時的に換気量を増やす方法はあるのでしょうか?ひとつには、1.0回/時の換気能力を持つ高性能なセントラル換気を採用する方法があります。一般的には住宅の床面積はだいたい40坪(132m2)以下になると思いますので、1.0回/時以上の能力がある換気システムは、カタログや商品情報サイトに書いてある対応する住宅面積が80坪以上あるハイパワーな製品を選べば良いことになります。

CO2濃度の上昇で自動運転するレンジフード

 

最近では、CO2濃度の上昇に応じて自動運転するレンジフードも発売されました。これなら、食事時に密になりやすいダイニング回りの空気汚染状況を自動的に感知して動くので安心です。

(株)キムラ(本社札幌市)が発売するダクトレス熱交換換気「エアセーブ」

さらに、少し予算を足せばセントラル換気以外にリビングダイニングに“局所換気”を設置する方法があります。「3密回避型換気」とでも名づけていいかもしれません。たとえば、一定時間ごとに給気と排気が切り替わる熱交換型換気設備、俗に言われるダクトレス換気でしょう。換気量を増やしても、熱交換換気の機能の1つである室温低下を抑える効果が期待できるので、寒い北海道の冬に我慢を強いられる心配が減ります。

隔離室は個別換気

さて、感染者の急増により、札幌では感染がわかっても自宅待機せざるを得ない人が増えました。自宅待機の場合の配慮は何ができるのでしょうか。林教授によると、次のようになります。

住宅の中に1人感染者がいると、家族全員が感染してしまう恐れがあります。

そこで、感染者、または濃厚接触者が住宅にいる場合は、強制排気設備のある個室で過ごしてもらうことになります。強制排気設備がない場合は、浴室・トイレ用の換気装置を取り付けて室内を陰圧(圧力を他の部屋よりも低くすること)にし、換気を常時運転するというものです。

このほか、乾燥した環境で感染リスクが高まると言われていますが、数値的な確かな根拠はないようです。高湿度での感染例も多いからです。インフルエンザ予防の観点を考えると、当面は湿度40%以上を維持するのが無難ということになります。

北海道SHS会は、高断熱・高気密の技術と全室暖房、24時間換気をセットで導入し、会員はこれまで質の高い家づくりを30年数年続けています。これから家づくりを検討される方は、お近くの北海道SHS会会員工務店にお気軽にご相談ください。

北海道でも基礎断熱住宅にシロアリ?対策はどうする?

2020.11.05

シロアリは北海道にもいる!


シロアリというと、暖かい地域で住宅に被害を及ぼすというイメージで、北海道にはいないと思っている人が多いかもしれません。名前はアリですが、実はゴキブリに近い仲間です。

建物を食べるシロアリが国内で主に4種類ある中で、ヤマトシロアリは沖縄、九州、四国、本州と、北海道の道南、道央、一部道北まで幅広く生息しており、道内の住宅もシロアリ被害に遭っています。大地震の際に倒壊した建物を調べてみたら、シロアリの食害被害に遭っていて、柱の強度が落ちていたことも倒壊した原因の1つだったというケースもありました。知らないうちにシロアリがあなたの住宅にも侵入している可能性があるのです。

害虫駆除や防腐工事を専門に行う会社の話によると、札幌市内だけでもシロアリ被害に関する相談が年間数十件あるそうです。相談するところもわからない方や、北海道のシロアリがいないと思い込んでその被害に気づかない人なども含めれば、実際の被害は年間数百件あるという見方もあります。

道内に生息するヤマトシロアリは、九州に住む同種に比べて、寒さに強いという特徴があります。そして基礎断熱の住宅は、床下空間が冬でも氷点下にならないので、一度入り込んでしまうと追い出すのが難しくなります。札幌には駆除会社があり、薬剤をまいたり毒餌を食べさせるなどの方法で駆除しますが、この駆除方法だけで数十万円かかります。さらに建物の柱などに食害があれば、交換費用を別に見積もる必要もあります。

写真提供:デュポン・スタイロ(株)

基礎断熱の住宅は、基礎断熱材にシロアリが蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルを作って土台や柱などの木材に到達しようとするケースが多く、特に注意が必要です。

ちなみに、建築後10年以内にシロアリ被害に遭っても住宅瑕疵(かし)保険は適用されません。なぜなら、瑕疵(かし)保険は建物の耐震性や耐久性にかかわる重大な欠陥に対して適用されるからです。つまり、シロアリ被害への対策は消費者の「自己責任」ということになります。

写真はイメージです

消費者がガーデニング用に設置した枕木からシロアリが出てきて被害に及ぶ事例もあります。

本物の枕木は、透水性の良い砂利の上に敷かれていますので、雨が降っても比較的乾きやすく、薬剤処理をしていれば10年以上その効果が持続するそうです。しかし、ガーデニングでは湿った土の中に埋められます。そのため、枕木はジメジメした環境となり、シロアリが好みやすいのです。シロアリは枕木を食い尽くしたら、次の餌を求めて移動します。それが住宅本体だったら大変ですね。そもそも、埋めてある枕木を取り出して、再び薬剤処理をするなんて大変です。

大切な住宅をシロアリから守るために

スタイロフォームATの働き

さて、大事な住宅にシロアリを寄せ付けないためにはどうしたらいいのでしょうか?

北海道SHS会に断熱材の開発、供給を行っているデュポン・スタイロ株式会社は、十数年前から防蟻剤入りの基礎断熱材「スタイロフォームAT」を発売しています。

高温多湿でシロアリが生息しやすく、種類も多い沖縄で通常の基礎断熱材と比較実験を行ったところ、設置から十数年経ってもスタイロフォームATにはシロアリが寄りつかず、防蟻剤の効果が実証されました。この防蟻剤は断熱材に含まれており、雨などでも流失せず、また大気中にも飛散しないようにできています。だから長期間防蟻効果が持続するのです。そのため、安全性を気にする方にも積極的にお勧めできます。

メーカーが指定する施工法で万が一シロアリの被害に遭った場合は、保険金が出ます。自信があるからできるのです。

既に標準採用しているSHS会会員も

北海道SHS会では、既にスタイロフォームATを標準採用している会員もいます。通常の基礎断熱材に比べれば高価ですが、シロアリの駆除費用が将来にわたってかからないと考えればむしろ割安。ある会員工務店では、「大手メーカーでもシロアリ被害は発生しているが、恥ずかしいこととして隠している。当社では過去1度だけシロアリの被害に遭ったが、外壁を引き剥がしてシロアリの食害を徹底的に調べ、二度とそのような被害に遭わないようにスタイロフォームATを標準採用することにした」と話しています。

昨年は、会員がスタイロフォームATの勉強会も開きました。沖縄にも行ってその実験の様子も見学しました。

シロアリの被害が心配になる方は、北海道SHS会の会員に一度ご相談ください。

北海道胆振東部地震から2年。住まいに求められる防災・減災対策

2020.10.02

写真小:北海道胆振東部地震直後の札幌市清田区里塚地区 写真大:建替えが進む同地区

 

2018年9月の北海道胆振東部地震から、はやくも2年が経ちました。想定外の地域で大地震が起こったということと、地震被害がほとんどなかった地域までが停電=ブラックアウトの被害に遭ったことで、今後の家づくりについて考えた人も多いと思います。

日本列島ではここ10年の間に大規模な自然災害が毎年のように発生していますが、災害に強い住宅を建てることは生活の大切な基盤と言えます。

東日本大震災では、津波被害が甚大だった(写真は2011年3月25日撮影)

記憶に鮮明なものだけでも、2011年東日本大震災、2016年熊本地震、道東に甚大な被害をもたらした2016年台風10号、そして2019年台風19号、2020年7月豪雨などがあります。まず東日本大震災では津波による被害が甚大で、東北地方の太平洋沿岸は壊滅的なダメージを受けました。建物の全半壊は、約40万5千戸にのぼり、約1万6千人の命が失われました。道内初の震度7を計測した北海道胆振東部地震では、震源地の厚真町で大規模な土砂崩れが発生。また、札幌市清田区里塚では地盤の液状化で広範囲にわたって住宅が大きく傾くなどの被害が出ました。

2019年10月の台風19号被害(出典:国土地理院)

昨年の台風19号では、本州の広範囲にわたって河川が氾濫。こうした水害はもはや毎年避けられないものになってきています。

 

旧耐震基準の住宅などは要注意

北海道胆振東部地震での山崩れ現場

 

このような被害を防ぐ、あるいは軽減するためにはどうすればいいのでしょうか。北海道胆振東部地震で被害を受けた住宅には、いくつかの共通点があります。

まずは、築年数の古さ。築後20年~30年以上経つと、部材は劣化してきます。被害が大きかった建物は、木材の腐朽のほか、シロアリによる食害も確認されています。また新耐震基準がスタートした1981年以前に建築されたものは、耐震性に問題を抱えている可能性が高いと言えます。
そして、壁配置のバランスの悪さ。1階前面が大開口になっている店舗併用住宅などでは、1階が押し潰れたり、歪みや傾きが発生しました。古い住宅の耐震改修が急がれるところです。

ライフラインの確保も課題。住宅が大丈夫でも、電気・ガス・水道や、食料・道路などが確保されなければ、日常生活に戻るのは難しいもの。地震直後に発生したブラックアウトは深刻でした。“もしも冬に起きたら”と想像して、背筋が凍るような思いをした人も多いと思います。

人命と日常生活を守っていくために、大地震に耐えられる構造と、立地に応じた地盤・建物の補強、災害時に最低限のライフラインを確保できる工夫などを考えていく必要があります。

 

土地情報の把握と耐震・断熱強化が重要

札幌市が公表している地震ハザードマップ

住まいの防災・減災対応の大事なポイントとして、①土地情報の収集・分析②一定水準以上の耐震性・断熱性③ライフラインの確保―などが挙げられます。

地震発生時の最大震度はどれくらいか、液状化の可能性、津波や浸水、土砂災害のリスクを事前に確認する必要があります。特に水害リスクに関しては、今年8月の改正宅建業法施行によって、取り引きする土地・建物が市町村の水害ハザードマップ上にある場合、重要事項として売主が買主に説明することが義務化されました。
これらの土地情報に関しては、各市町村が「防災ハザードマップ」などの名称でホームページ上に公開しているほか、独自にインターネットサービスで提供している地盤調査会社もあります。

地震対策の要とも言える耐震性は、2016年熊本地震のように震度7の揺れが24時間以内に2回あったなど大きな余震があることを考慮すると、耐震等級(倒壊等防止)2を標準にすべきです。そのうえで屋根の積雪荷重を含めた構造設計や制震・耐震部材の採用などを検討します。

地震の揺れを軽減する制震・耐震部材の採用がここ数年目立ってきました。中でも壁の中に設置する制震ダンパーは、施工が比較的容易で数十万円程度のコストアップで済むことから、標準採用する住宅会社も増えてきています。

断熱性能に関しては、冬に暖房が止まっても上に1枚羽織るだけで1週間は室内で快適に過ごせる断熱性能にすべきだという専門家もいます。北海道SHS会でも、そのような超高断熱住宅を建てている会員がたくさんあります。

 

太陽光や熱源分散でリスク回避

ブラックアウト対策で考えられるのは、①太陽光発電など自立電源の導入②商用電力不要の設備③熱源の分散―などがあります。
太陽光発電は屋根に設置する場合、天候が悪い日や夜間は発電しないため、蓄電池との組み合わせがベストだと思います。


停電時でもメイン暖房に使える薪ストーブ

商用電力不要の設備としては例えば薪ストーブがあります。乾電池を使う灯油ポータブルストーブはお手軽ですが、結露や一酸化炭素中毒に注意が必要になります。

熱源分散とは、エネルギーを電気・ガス・灯油のいずれか1つに頼るのではなく、例えば暖房は灯油、給湯はガス、調理その他は電気というように用途ごと熱源を変え、万が一の時に最低1つの熱源は使える可能性を残すリスク分散の考え方です。

今後の家づくりやリフォームのヒントになれば幸いです。

住宅情報サイトで住宅省エネ性能を光熱費換算で表示へ

2020.08.31

住宅の省エネ性能を光熱費に換算し、住宅情報提供サイト等で表示する『光熱費換算表示』の導入に向けて、国が動き出しています。早ければ2022年に導入が想定されています。これから家を買い求める消費者にとっても、UA値などの抽象的な数値より比較検討しやすくなることが期待されます。現時点では、注文住宅は対象外ですが、これに刺激を受けて光熱費換算表示を行う工務店が出てくるかもしれません。

光熱費表示をする目的

光熱費換算表示のイメージ

 

国土交通省では6月29 日、光熱費換算表示についてさまざまな観点から検討することを目的に、有識者から成る「住宅の省エネ性能の光熱費表示検討委員会」(田辺新一座長、早稲田大学創造理工学部教授)の第1回会合をオンラインで開催。光熱費換算値の算出方法や表示方法などについて国の方針を示しました。

省エネ性能の光熱費換算表示は、すでに注文戸建て・賃貸アパートにまで拡充されたトップランナー制度による住宅の省エネ化を誘導するとともに、一般ユーザーの省エネ性能に対する関心を高め、温室効果ガス削減を目的とした国際パリ協定のCO2 排出量削減目標を達成することが大きな狙いです。昨年には不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が国交省の補助事業を活用し、住宅情報提供サイト上の光熱費換算表示について調査・検討を行うなど、官民が連携して準備を進めてきました。

今回の会合では、事務局の国交省住宅局が、改正建築物省エネ法の概要と同委員会の目的について説明。光熱費換算表示は任意で義務化まではいかないことや、注文住宅ではなく分譲の戸建住宅とマンション、賃貸住宅の新築物件を導入検討対象とすること、住宅情報提供サイト以外の物件広告や、注文住宅における省エネ基準適合可否の説明でも同様の表示を推奨すること、誤った計算結果の表示防止や住宅事業者等の負担軽減のため、国の一次エネルギー消費量計算プログラム計算結果に光熱費換算値を自動表示させる必要があることなど、制度の方向性を示しました。

二次エネ消費量に熱源単価乗じ算出

また、制度の論点として①光熱費換算値の計算方法②光熱費換算値の表示方法③売電分の取扱い④燃料単価の設定⑤燃料単価の改定⑥住宅情報提供サイトの広告画面上の取扱い⑦光熱費換算値の名称―の7項目を提示しました。

光熱費換算値の計算方法

このうち、光熱費換算値の計算方法は、建築研究所のWeb プログラムの計算結果シート上で表示される電気・ガス・灯油の設計二次エネルギー消費量(参考値)に各熱源の料金単価を乗じて算出し、表示方法については光熱費換算値のみの表示や、合わせてBELS の★マークを併記する表示などを提案。太陽光発電による売電分の取扱いは、売電量をMJ(メガジュール)で表示、または住宅全体のエネルギー消費量に対する割合を表示する方法を想定しています。

また、燃料単価は電気・ガス・灯油とも統計情報に基づく全国統一単価を設定するか、地域ブロック別の単価を設定するか、2つの方法が考えられています。ただ、地域ブロック別だと単価の安い地域ではエネルギー消費量が多くても他地域より光熱費換算値が安くなるという現象が起こり得るほか、2つの地域で物件を検討する一般ユーザーの混乱を招く可能性も指摘され、全国統一単価とする案が有力です。

早ければ2022年から導入

このほか、住宅情報提供サイトの広告画面上の取扱いについては、光熱費換算値の専用入力項目を設け、換算値は年額表示が基本です。表示位置などは各サイトが最終判断することになるそうです。

同委員会は今年9月7日に第2回、10 月上旬に第3 回の会合を開いた後、10 月中旬頃には各論点などの検討結果を取りまとめる予定です。住宅情報提供サイトでの光熱費換算表示は、早ければ分譲マンションで2022 年1月頃、分譲戸建住宅で同年4月頃、賃貸住宅で同年10 月頃の導入を見込んでいます。

札幌の新築住宅は5軒に1軒が「札幌版次世代基準のスタンダード」以上

2020.07.28

札幌市内の新築戸建住宅の5軒に1軒は、札幌版次世代基準スタンダードレベル以上の断熱性能一。札幌市がこのほど公表した「札幌版次世代住宅に係るアンケート調査結果」によると、2018年度に札幌市内で新築された住宅の断熱性能は、ZEH基準となるUA値0.40W以下が55%ち過半数を占め、今年度の市の補助対象となるスタンダードレベル(0.28W以下)以上の住宅は、20.3%と全体の1/5に達していることがわかりました。

 

新築住宅の断熱性能はやや低下傾向

札幌版次世代住宅に係わるアンケート調査結果から(1) 施工した住宅のUA値と今後標準にしたいUA値の違い

このアンケート調査は、2018年度に①札幌市内戸建住宅の確認申請を5棟以上申請②札幌版次世代住宅性能評価を申請③札幌市内の事業者でZEHビルダーに登録・公開一のいずれかに該当する住宅会社を対象に実施。前年とほぼ同じ48社が回答しました。

回答した会社が建てた戸建住宅の断熱性能をランク別にみると、国の省エネ基準相当となる札幌版次世代世代基準のミニマムレベル(UA値0.46W以下)が33%と最も多く、続いてベーシックモデル(同0.36W以下)が23%、補助金の対象となるスタンダードレベル(同0.22W 以下)は合わせて0.4%と、ごくわずかでした。集計から、全体の12%は国の省エネ基準をクリアしていないことになります。

前年度調査と比べて、スタンダードレベルが11ポイントもダウンとなった一方、ベーシックレベルが逆に11ポイントアップとなっています。札幌市では「(断熱性能が)スタンダードレベルとベーシックレベルの間に落ち着いてると考えられる」と話しています。「今の住宅は冬は暖かくて光熱費が安いのが当たり前」と思っている方も多いと思いますが、そうとは限らないということです。

また、標準仕様とするUA値は、最も多いのがベーシックレベルで31%。次いでミニレベルが23%、スタンダードレベルが15%、ハイレベルが4%、未設定が17%など。トップランナーやミニマムレベル以下の性能を標準とする会社はゼロでした。前年とも比較では、スタンダードレベルが12ポイントダウンと大きく減り、その分、ベーシックレベルが10ポイントアップと増えたのが目に付きます。実際に建てた住宅と性能分布が違うのは、予算に合わせて性能をダウングレードしたのかもしれません。

 

気密測定を行っている会社は3軒に2

札幌版次世代アンケートグ

札幌版次世代住宅に係わるアンケート調査結果から(2) 施工した住宅のC値と今後標準にしたいC値

気密性能=C値は0.5㎝2/㎡が38%で前年比3ポイントダウン、1.0㎝2以下が27%で同比2ポイントアップ、未測定が35%で同比1ポイントアップ、未測定が35%で同比1ポイントアップとなり、気密測定を行っている会社は前年同様65%ち、ほぼ3軒に2軒の割合。

標準仕様とするC値は、0.5㎝2以下が前年比5ポイントアップの44%。同比13ポイントダウンで35%の1.0㎝2を上回りました。他に未設定が同比6ポイントアップの19%など。

 

今後標準にしたいのはスタンダードレベル

今後標準にしたいUA値は、前年と同じくスタンダードが最も多いが、その割合は35%で前年比8ポイントのダウン。続いてベーシックレベルが21%、ハイレベルとミニマムレベルがそれぞれ10%など。前年はスタンダードレベル以上が58%と過半数を占めていましたが、2018年度は12ポイントダウンの46%になり、標準の断熱性能をベーシックレベル以下に抑える会社が多くなってきました。 同じく今後標準にしたいC値は、0.5㎝2以下が前年比3ポイントダウンの71%で、1.0㎝2以下が19%、未設定が8%など。

なお、ベーシックレベル以上の高断熱住宅をどのくらいのユーザーが希望するかは、「ほとんど希望」が44%、「希望しない」が21%、「半数程度」と「3割程度」が各13%、「7割程度」が10%という結果に。前年は設問内容が多少異なるものの、ベーシックレベル以上の高断熱住宅を希望するユーザーの割合は51%でした。

 

<用語解説>

札幌版次世代住宅基準

参照:https://www.city.sapporo.jp/toshi/jutaku/10shien/zisedai/zisedai.html

 

札幌のような寒い地域では、東京や大阪などよりも住宅で暖房に使うエネルギーが多いので、地球温暖化防止のために国の省エネ基準よりも厳しい独自の省エネ基準を作り、クリアした住宅に補助金をだすことで、普及させようとしています。この制度は全国から注目されており、道内の住宅の高断熱化に大きな影響を与えています。

UA値

外皮平均熱貫流率のこと。住宅の断熱性能を表す数値として使われ、数値が小さいほど高性能(高断熱)です。国の省エネ基準では、札幌や旭川、帯広ではUA値=0.46W以下と定められていますが、札幌市独自の札幌版次世代住宅基準では、標準とする「スタンダード」基準で0.28Wと4割近く高断熱にしなければなりません。さらに、暖房や換気に関する厳しいエネルギー基準もあり、これらをクリアするのは大変ですが、SHS工法では比較的簡単にクリアする事ができます。

C値

相当隙間面積のこと。1m2あたり何平方cm2の隙間が空いているのかを表します。気密性能を表す数値で、少ないほど高性能(高気密)です。UA値がいくら良くても、住宅に隙間が大きければそこから熱が逃げてしまい、暖房効率が落ちてしまいます。札幌市は、スタンダードレベル以上ではC値0.5㎝2以下を求めています。外張り断熱のSHS工法では、気密層が連続するため気密性能を向上させることが比較的簡単で、0.5㎝2/m2以下を達成している会員工務店様が多数あります。

 

 

ネコと人が楽しく便利に暮らせる家づくり!

2020.06.26

ネコは、今や犬よりも飼育数が多いと言われるほどの人気者。犬は外で飼う人も多くいますが、ほとんどのネコは室内飼いのため、家を建てる際にはネコが安全にストレスを溜めない暮らしができる工夫が必要です。

ネコ専用通路、「キャットウォーク」の設置は、高いところを好むネコの習性を利用しています。これまではお客様の依頼に応じて住宅会社が設計図面を描いて大工さんの手作りということが大半でした。

「もっと手軽に、新築でもリフォームでもネコと人とが快適に住めるお部屋を」と開発されたのが、大建工業のネコ向け建材。8月21日に発売されます。今回発売するのは、「ねこルート」「ねこボックス」「ねこシェルフ」「ミセル ねこ対応カウンター」「ねこゲート」の5種類。いずれも猫が通る部分の棚板表面に滑りにくい素材を採用しています。

 

ネコ専用の通路、ねこルート

「ねこルート」は、壁付けで設置できるカウンター方式のねこ専用通路。安全性に十分配慮しながら、通路の奥行を猫同士がすれ違える25㎝幅に抑えました。「ねこボックス」は、ねこルートでの移動途中の休憩場所になるもの。顔を出して部屋の様子をうかがえるよう設けたのぞき窓は、猫が顎を乗せやすい位置に設計しています。

 

ねこシェルフは、人間が使う収納と、ネコの通り道と両方に使えるのがポイント

 

カワイイ♪

「ねこシェルフ」は、人が暮らすための収納スペースと猫の通り道や隠れ家を兼用できる、棚型のシステム収納です。猫がシェルフ内を自由に移動することが可能で、さらに方立(垂直に設けた仕切り壁)の裏側から中に入れる扉付きのユニットを選べば、猫が身を隠してリラックスできる空間にもなります。

 

「ミセル ねこ対応カウンター」は、同社のシステム収納「ミセル」シリーズに滑りに配慮した表面シートを採用したカウンターを追加したもの。システム収納の上部を猫の通り道にでき、ねこルートやねこステップ等と組み合わせて、より楽しい通り道を作ることが可能です。

ねこゲート

「ねこゲート」は、玄関前の廊下等に設置することで、玄関ドアを開けた際に、不意に猫が屋外へ飛び出すことを防止し、猫の安全を守る室内ゲート。扉の表面にはお手入れしやすくキズに強い特殊強化化粧シートを採用しています。

それにしても、ネコのためにこんなに建材の種類があるなんてびっくりです。北海道SHSの暖かいお家に使ったら、イライラして爪を立てることもなく、ネコが穏やかに楽しく暮らせそうですね。